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2019/08/01

【夏休み特別企画】やきもの展示解説入門編を開催いたします。

梅雨明け早々猛暑日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、当館では、夏休み特別企画として8月2日(金)~4日(日)、10日(土)~12日(月・振休)の6日間、『やきもの展示解説入門編』を開催いたします。

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「やきものに興味はあるけれど、あまり詳しくない」、「陶磁器鑑賞って、敷居が高そう」という方々にもお楽しみいただける、初心者向けのイベントです。

やきものの種類や陶器・磁器の見分け方などの基礎知識から、伊万里焼の作り方や歴史まで、やきもの鑑賞をより楽しめるポイントを学芸員がレクチャーいたします。
また、やきものと触れあうコーナーでは、江戸時代の陶片(やきもののかけら)を実際に手に取って、その重みや厚み、質感などをじっくりご堪能いただけます。

レクチャーの後は、現在開催中の展覧会『青のある暮らし―江戸を染める伊万里焼―』をご案内いたします。

開催概要は下記をご覧ください。

期間:8月2日(金)~4日(日)、10日(土)~12日(月・振休)  ※期間中、小中学生は入館料無料
時間:各日午後2時~(所要時間 約60分)
場所:戸栗美術館1階ラウンジ
参加費:無料(入館料はお支払いください)
参加方法:予約不要。時間に合わせて開催場所にお集まりください。


みなさまのご来館を心よりお待ち申し上げております。

(学芸員 小西)
2019/07/13

中学生職場体験学習

まだまだ半袖で過ごすには肌寒い日が続いています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、戸栗美術館では7月9日~12日の4日間、中学生の職場体験学習を受け入れました。今回は松濤中学校から実習生をお迎えし、作品に関する調査や、作品についての紹介文の執筆をはじめ、館内の様々な業務を体験していただきました。
元々絵を描くことが好きで、美術館に興味があったという今回の実習生。調べ学習では学芸員の話に熱心に耳を傾け、積極的に取り組んでくださいました。
他にも、受付業務や広報発送作業など、お客様の時には見えない裏方の仕事などを体験し、学芸員の仕事が多岐にわたることも知っていただけたことと思います。今回の職場体験学習を通して、美術館に一層興味を持っていただけましたら幸いです。

それでは、現在開催中の『青のある暮らし―江戸を染める伊万里焼―』出展品の中から、実習生によるおすすめ作品を以下にご紹介していただきます。是非、ご覧くださいませ。

伊-936B①
伊万里 江戸時代(18世紀末~19世紀初) 口径19.5cm×10.9cm

 職場体験で4日間お世話になりました、松濤中学校2年高藤です。
 私にとってこの4日間はとても充実したものでした。皆さんが明るく出迎えてくれて、楽しくわかりやすく教えてくださりました。職場体験先が戸栗美術館で本当に良かったです。
 私が一番印象に残った伊万里焼の作品は、「染付 白鷺文 長皿」です。この作品を選んだ理由は、三羽共首の向きや羽の広げ方が異なっている所や、配置がとても興味深かったからです。二羽の白鷺は上を向いているけれど、残りの白鷺は下を向いていたり、一羽は長い首をS字状に曲げたりしている特徴的な作品です。
 他にもこの作品の良さがあります。それは染付ならではの青と白の使い方です。この長皿の周りには雲があり、とても濃い青色で描かれています。それとは対象的に白色で皿一面に大きく描かれている三羽の白鷺。他の似ている作品と比べてみると、この作品は白鷺に目が行く作品だということが分かりました。
さらによく見てみると、側面に山が描かれていることから、山の上の雲の中で三羽の白鷺がおもいおもいに飛んでいる様子も想像できる素晴らしい作品だということも分かりました。
伊-936B②

 そして、同時に二つの疑問が浮かびました。一つ目は皿の四つ角がへこんでいるのはどのような意味があるのか。もう一つはなぜこのような白鷺の配置にしたのかということです。二つの疑問を解決するために調べていくと、江戸時代後期からは糸切り成形による長皿が多くなっていき、糸切り成形の時使う型にあらかじめ細工をしておくことによって、このような四つ角ができるそうです。この四つ角には隅入(すみいり)という名称もありました。次に分かったことは、白鷺というのは日本であまり文様とされていなかったようですが、十四世紀頃の中国でよくつかわれており、中国磁器の影響をうけ、十七世紀頃初頭に誕生した伊万里焼では初期から取り入れられるようになるそうです。この頃から複数羽の白鷺が描かれる場合の顔の方向は違う向きでした。この「染付 白鷺文 長皿」が作られたのは十八世紀末~十九世紀初頭頃ですが、百年以上前の複数羽白鷺が描かれている作品と比べてみると変わった所もありました。首を違う方向に描くのは変わりませんが、昔より大胆な白鷺の見せ方や配置のずらし方。定番から離れた自由な作品が、時代が進むにつれて増えていくことが分かりました。伊万里焼の技術が上がっていくのを感じました。
 他の作品と見比べたり調べたりすることで、この作品の良さが初めて見たときよりもさらに分かりました。疑問を解決することで見えてくる良さもありました。もっと様々な作品を見て色々な疑問を見つけ、理解を深めていこうと思います。


慣れない環境のなか、積極的に業務にあたってくださり、職員一同とても助かりました。
実習最終日には「当館で実習ができて良かった」というお声を聞くことができ、何より嬉しく感じます。
4日間、ありがとうございました。

(学芸員 上田)
2019/07/11

太田記念美術館『青のある暮らし ―着物・器・雑貨』を拝見しました

皆様、こんにちは。

青のある暮らし_太田記念美術館チラシ

現在、太田記念美術館では、当館との連携企画展を開催中。
共通展覧会名を『青のある暮らし』と題し、江戸時代の人々の暮らしを「青」という切り口から浮世絵を通じて紹介しています。

早速、展覧会を拝見して来ました。


展示室内には、“青”を基調とした作品がずらり。

190701_歌川国貞(三代豊国)「今様三十二相 すゞしさう」

最初に目を惹くのは、美人図などの江戸時代の女性の姿を描いたもの。歌川国貞「今様三十二相 すゞしさう」では“青”の浴衣をまとう婦人の姿が、その名のとおり“涼しそう”な様子です。人物の表情や肌の白さ、指先の生き生きとした動きなどが、豊かな“青”の文様によって際立っています。

着物の意匠には江戸ならではのこだわりがあり、なかにはカニやタコなど、 どこかユニークなモチーフも。着物に帯などの小物を同系色で合わせたり、逆にあえて異なる色を合わせてみたりなど、江戸ならではの取り合わせを見ることができるのも、浮世絵鑑賞の楽しみの一つです。
当時の江戸の人々はどのような感性でこの着物を纏ったのだろうなどと想像しながら、じっくりと眺め入ってしまいます。

190707_歌川広重「名所江戸百景 神田紺屋町」

青の魅力は、人物だけでなく、風景をあらわしたものにも発揮されます。
歌川広重「名所江戸百景 神田紺屋町」では、江戸の粋な意匠や、“青”を使った美しいグラデーションの表現を見ることができます。

そして、浮世絵には、雑貨の描き込まれたものも多く、その一つとして陶磁器も登場します。園芸文化を描いたものでは、様々に意匠の凝らされた染付の植木鉢が、私たちの目を楽しませてくれます。
また、梅翁軒永春(竹田春信ヵ)「立美人図」では、女性が纏う着物の文様に「大明成化年製」銘入りの陶磁器が描かれている様子を、当館所蔵品の写真とともにご紹介いただいています。

いつもの鑑賞に”青”という視点を加えることで、新たな浮世絵の魅力を発見することができました。

会期は今月28日までです。
どうぞお見逃しなく。

『青のある暮らし ―着物・器・雑貨』
~2019年7月28日(日)
午前10時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)


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また、太田記念美術館では、展覧会関連イベントとして「江戸文化講座」が開催されます。
講師には、当館の学芸員も登壇いたします。
ご希望の方はお早めにお申込みください。

『江戸文化講座』
2019年7月13日(土)、 20日(土)、 27日(土)
午後2時00分~3時30分
詳細はこちらをご覧ください。


浮世絵と磁器、2つの視点から見た江戸文化。
是非併せてご覧ください。

(学芸員 上田)

2019/07/10

和樂Webにて連携企画「青のある暮らし」をご紹介いただきました。

皆様、こんにちは。

先日、和樂Webにて、戸栗美術館・太田記念美術館・東急百貨店本店にて現在開催中の連携企画「青のある暮らし」をご紹介いただきました。

渋谷でジャパンブルーのW展覧会「青のある暮らし」浮世絵・やきもの・カフェ・骨董の納涼祭

戸栗美術館、太田記念美術館では江戸の暮らしを「青」という切り口からご紹介する展覧会を、東急百貨店本店では今の暮らしに溶け込む「青」をコラボスイーツや美術ギャラリーにてご紹介しております。

なお、こちらの記事でもご紹介されております、東急百貨店本店8階美術ギャラリーにて開催の『古伊万里を使うBlue&White』は本日7月10日(水)まで(午後5時閉場)。
こちらもお見逃し無く。

(学芸員 小西)


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和樂公式アカウント
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2019/07/09

「青のある暮らし」コラボメニューレポート ―丸福珈琲店編―

皆様、こんにちは。
じめじめとした日が続いておりますが、そんな時は、目にも涼しいスイーツが恋しくなりませんか?

戸栗美術館・太田記念美術館にて現在開催しております連携企画展『青のある暮らし』は、東急百貨店本店内の飲食店との連携企画が目白押し。

第3回目となる今回は、3階丸福珈琲店に訪問してまいりました。

丸福珈琲店では、『青のある暮らし』にちなんで、「青のクリームソーダ」(税込850円)をご提供いただいております。

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オレンジがほのかに香る、青色の涼しげなソーダに、色とりどりのフルーツとバニラアイスが浮かんだ、華やかなクリームソーダ。
フルーツの酸味やバニラアイスの甘み、ソーダのしゅわしゅわとした刺激など色々な表情が楽しめる一品です。

また、戸栗美術館または太田記念美術館の入場券半券をお持ちのお客さま(フードメニューをご注文の場合に限る)には、お土産としてドリップ珈琲1パックのプレゼントがございます。

青のクリームソーダの提供及びドリップ珈琲のプレゼントは、7月31日(水)まで。
各美術館では江戸の、東急百貨店本店では現代の、それぞれの「青」のかたちをお楽しみください。


(学芸員 小西)

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丸福珈琲店
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 東急百貨店本店3階
営業時間:10:00~19:00 (※LO 18:30)
TEL: 03-3477-3627(直通)

期間内、店舗にて1000円(税込)以上、ご飲食のお客さまには、戸栗美術館・太田記念美術館の連携企画展『青のある暮らし』をお得にご覧いただける割引券をプレゼント。