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2019/06/10

『中里月度務 染付のうつわ展』を拝見しました

梅雨冷えの続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、現在当館にて開催中の『佐賀・長崎のやきものめぐり』では、佐賀県の伊万里焼や鍋島焼などとともに、長崎県のやきものもご紹介しております。
そのうちのひとつが三川内焼(みかわちやき)。

寄-467① ⑯鍋-292
(左:染付 唐子文 香炉、右:青磁銹釉 栗置物、いずれも三川内、江戸時代(19世紀)、戸栗美術館所蔵)

三川内焼は、長崎県佐世保市の三川内で焼かれるやきもので、繊細な染付や複雑な造形などに特色があります。
これらの技術は現代にまで受け継がれ、新たな作品が続々と生み出されています。

その伝統や技術、発展を間近で拝見できる展覧会が、本日まで日本橋高島屋にて開催されています。

『みかわち焼 平戸松山窯 中里月度務 染付のうつわ展』
https://www.hiradoshouzan.com/index.html

三川内焼、そして同窯の伝統である繊細な唐子絵はもちろん、
渋い色合いの染付であらわした魚絵や象絵、
精緻な線描きや濃淡の濃(だみ)などの染付技術を駆使して丹念に描かれた青海波や花唐草、瓔珞文など、
幅広い作風の作品が並びます。

中でも、近年力を入れられているのが、白磁を活かした陰刻文。
三川内焼の美しい白い磁肌にくっきりと浮かび上がった端正な青海波文からは、
中里氏の一切妥協のない作陶ぶりが伝わってきます。

本日が最終日で、午後5時閉場です。
現代の三川内焼の粋をどうぞお見逃しなく。

『みかわち焼 平戸松山窯 中里月度務 染付のうつわ展』
~2019年6月11日(火)
午前10時30分~午後7時30分
※ただし、最終日は午後5時閉場
日本橋高島屋S.C. 本館7階 ギャラリー暮しの工芸

(学芸員 黒沢)