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2016/11/27

長崎・みかわち焼展に行って参りました

11月26日より渋谷ヒカリエ8/にて開催中の「江戸の技、明治の細工、現代の匠 長崎みかわち焼展」(2016年11月26日(土)~12月8日(木))に行って参りました。
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みかわち焼(三川内焼)とは長崎県佐世保市三川内地区で焼かれたやきもののことを言い、江戸時代には「平戸焼」とも呼ばれていました。伊万里焼は実際にその時代の人々が使用するうつわでした。対して、みかわち焼は江戸時代には将軍への献上品や平戸藩主の為のうつわを作る「御用窯」として稼働しており、採算度外視の繊細な細工が施された作品が特徴です。

今展では展示と販売が分れています。まず、展示は、みかわち焼の特徴である「透かし彫り」「置き上げ」「卵殻手(エッグシェル)」など様々な技法の作品を見ることができ、その超絶技巧に舌を巻きました。さらに、みかわち焼伝統の文様である唐子、菊などは作られた時代によって表情が少しずつ異なり、ひとつひとつを熟覧して違いを見つける楽しさがありました。
どの作品を見ても繊細で、つい滞在予定時間よりも長く鑑賞してしまいました。

販売ブースでは、「みかわち焼1000趣1000枚の豆皿市」(2016年11月26日(土)~11月29日(火))が開催されており、現代のみかわち焼を手にとって楽しむことが出来ます。なんと、伝統文様から現代的な文様まで、すべて手描きとのこと。現代に息づくみかわち焼らしさを感じることができるスペ-スです。

今展を拝見して、みかわち焼は伊万里焼とはめざした技術の方向性が全く異なる磁器なのだなあと改めて感じました。

(小西)
2016/11/25

中学生職場体験

ここ数日で冷え込みが増し、一気に冬の装いとなりました。
皆様、お変わりございませんでしょうか。

さて、戸栗美術館では11月22日~25日までの3日間(祝日を除く)、中学生の職場体験学習を受け入れました。今回は渋谷区立松濤中学校から実習生2名をお迎えし、館内の様々な業務を体験して頂きました。
おふたりとも初日のご挨拶からはきはきとしており、積極的に業務に取り組んで下さいました。職員一同、とても助かりました。
また、展示室にてブログで取りあげる作品を決める際にも、担当学芸員の話を真剣に聞いて下さいました。その中で、本当に興味のある作品を選んで下さったことは、学芸員として冥利に尽きる思いです。
今回の職場体験学習を通して、美術品や美術館に関するお仕事について少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。

それでは、職場体験学習の感想と、開催中の「戸栗コレクション1984・1985-revival-展」出展品の中から各々おすすめの作品を、以下にご紹介していただきます。是非、ご覧下さいませ。



 私は3日間戸栗美術館で職場体験をさせていただきました。受付などの仕事から、学芸員の仕事の一つである研究のような仕事まで、たくさんのことを体験できました。その中で、お客様への細やかな気配りが必要なことは、美術館の仕事だけに限ったことではないと感じました。今後の生活に生かしていきたいと思います。
 それでは、私が「研究」した作品をご紹介します。私が一番印象に残ったのは「銹釉染付 双鶴文 輪花皿」です。山田さん
 17世紀中期につくられたもので、皿の大部分がチョコレート色になっています。私は、伊万里焼は白っぽい色をしているイメージがあったので、この作品を見たときとても驚きました。この色は銹釉という釉薬によるものだそうです。銹釉は鉄を呈色剤にしていて、高温で焼くと、化学反応により一面に鉄銹色の膜が覆う釉薬です。室町時代中期に茶の湯が流行し、以降、江戸時代には銹釉のかかった伊万里焼のうつわも、茶席にとり入れられるようになりました。色を使った作品よりは華やかさでは劣りますが、落ち着いた色合いが趣があってすてきだと思います。また、地味に見えてとても手間がかかっている点も特徴の一つです。このお皿には「型打ち成形」という成形方法が用いられています。これは、ロクロを使って形をつくった後、さらに型にかぶせ叩き締める方法です。型を使うというと、量産品のように思われがちですが、この作品のように何枚かセットで同じ質のものをつくるためにも大切な技法だと思います。実際、ロクロを使った作業にもう一つ工程が加わるということで、ロクロ成形だけの製品よりも高価だったと考えられています。
 私はこの作品について調べ、ぱっと見ただけではわからないところに職人技やていねいさがあるのだとわかりました。これからは、第一印象も大事にしつつ、気になったことはどんどん調べていきたいと思います。【松濤中学校 2年 山田華子】



小林くん
 今回の職場体験、とても不安で仕方ありませんでしたが、学芸員の方がとても分かりやすく、親切に教えてくださり、その不安もすこしずつなくなっていきました。学芸員の仕事は思っていたより何倍も大変でした。仕事をさせていただいたことで、体験の意味がわかったきがします。
 展示室案内をしていただいたとき、「染付 牡丹文 皿」という作品が印象にのこりました。これは「髭皿」といって、髭を剃るときに使われていたうつわの形で口縁を半月状に切った形がユニークで面白いなと思いました。半月状に切った方向とは反対側の口縁に2つの穴が開けられています。半月状に切った口縁を首にあててつかい、穴に紐をとおして壁にかけておくそうです。髭皿は髭を剃るだけでなく洗髭の説のほか、静脈から血を抜く治療法に用いたなどの諸説があります。25~30㎝のものが多いこの皿は形のユニークさと絵柄の豊富さから飾り皿として利用されることもあったそうです。
 一つ一つしっかり見ていくとどうやって作ったんだろうなあとかこれ本当に人の手でつくったのかなあなんて思ってしまうほどの作品も多くありました。私はこの3日間、沢山のことを学ばせていただきました。このような経験をさせていただけたことはとても幸せなことだと思います。3日間、どうもありがとうございました。【松濤中学校 2年 小林宗尋】


2016/11/15

当館のお庭の柿が収穫を迎えました。

だんだんと肌寒くなって参りましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
当館では、本日お庭の柿が収穫を迎えました。外塀側に植わっている柿の木、今年は豊作の様です。

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柿の収穫に精を出す戸栗館長。
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収穫した柿は当館職員がおいしく頂きました。
以上、戸栗美術館の秋の景をお届けしました。


(小西)


2016/11/02

当館所蔵品が登場する「美の壺」、再放送のお知らせ

2016年4月23日(土)放送のNHK『美の壺スペシャル~有田焼400年 器の宇宙』、このたび3度目の再放送が決定致しました。
美の壺10周年と有田焼400周年のメモリアル版にふさわしく、放送時間も普段の3倍とボリューム満点の回となっています。13051515_1315474828481575_5419434491572585615_n.jpg

「美の壺スペシャル ~有田焼400年 器の宇宙~」(90分版です)
11月13日(日)後1:30~2:59  <NHK BSプレミアム>
11月20日(日)前2:05~3:34 <NHK 総合テレビ>※19日深夜


伊万里焼の魅力に迫る特別版、ぜひご覧下さいませ。


2016/11/01

11月の予定

秋も深まり、寒さも日ごとに増してまいりました。
さて、当館の11月の予定をお知らせ致します。


『戸栗コレクション1984・1985―revival―展』を開催中。(~12/23迄)

展示の詳細はこちらをご覧下さい。


■11月展示解説日程
  【第2・第4 水曜日 午後2時~】
   11月9日・23日
 
 【第2・第4 土曜日 午前11時~】
   11月12日・26日

いずれも所要時間 は40~50分程度。予約不要です。入館券をお求めの上、ご自由にご参加ください。



皆様のご来館を心よりお待ち申し上げております。