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2019/05/24

『十五代酒井田柿右衛門展』を拝見しました


6月20日まで当館で開催しております『佐賀・長崎のやきものめぐり』で、出展品の最後を飾る「濁手 桜文 壷」。

画像予備濁手 桜文 壷_ロゴ入り

優しい丸みを持たせた面取壷で、純白の素地に柔らかな色合いの桜を描いた本作。十五代酒井田柿右衛門氏(1968~)の作品です。

酒井田家は佐賀・有田の窯元で、初代柿右衛門は1640年代に赤絵を創始しました。
その後、1670年代には、「濁手(にごしで)」と呼ばれる純白の素地に繊細優美な絵付けを施した柿右衛門様式を確立。
ご当代は2014年に十五代酒井田柿右衛門を襲名し、その伝統をいまに受け継いでおられます。

そのご当代の新作を含む約65点が展観される『十五代酒井田柿右衛門展』がそごう千葉店で開催中です。

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※特別な許可を得て撮影しています。

当館の蓋付壷と同意匠あるいは色違いの桜文、緑や青の中に伝統の赤を敢えて控えめに用いた十五代ならではのモチーフである団栗文や松葉文、新出の賦彩である黄緑色の葡萄文など、純白の濁手素地の上に豊かな彩りの文様が目に鮮やか。
また、新作の抹茶碗や陶額も必見です。

十五代の創作意欲が溢れ、様々な器種、器形、文様の作品が並ぶ今回の展覧会。
伝統を受け継ぎながらも、今の時代に調和した作品作りに取り組まれておられるご当代の作品の数々を堪能できます。

開催は27日まで。

『十五代酒井田柿右衛門展』
2019年5月21日(火)~27日(月)
午前10時~午後8時
※ただし、最終日は午後5時閉場
そごう千葉店 7階 美術画廊
〒260-8557 千葉県千葉市中央区新町1000番地
2019/05/16

有田国際陶磁展

新緑のまばゆい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日まで佐賀県立九州陶磁文化館で行われていました有田国際陶磁展。
100回を超える歴史ある陶磁展で、第113回(2016年)では、佐賀県有田町の作家で当館で何度も個展を開催されているたなかふみえ氏が産業陶磁器部門で佐賀県知事賞(第2位)を受賞されています。

第113回 有田国際陶磁展 受賞作品

そして、第116回となる本年、やはり当館で4度の個展を開催されている、長崎県の望月優氏が、佐賀県陶磁器工業協同組合の産業陶磁器部門において、佐賀県知事賞(第2位)を受賞されました。

第116回 有田国際陶磁展 受賞作品

望月氏は「いまとむかしをつなぐ」をテーマに制作に取り組まれておられ、
今回の受賞作「一片(ヒトヒラ)」は、江戸時代の陶片のうつしを現代的な白磁につなぎあわせる望月氏ならではの技術を使ったもの。
粋で遊び心のある作品を作られています。

当館では現在『佐賀・長崎のやきものめぐり』を開催しており、
江戸時代のもののみならず、現代のやきものも展示しております。
また、ミュージアムショップではたなかふみえ氏の豆皿も販売中。
400年以上の歴史を持ち、新たな作品が生み出され続けている佐賀・長崎、
古陶磁とともに作家の皆様のご活躍にもご注目ください。
2019/05/15

中島誠之助氏 特別講演会「古伊万里あれこれ」を実施いたしました。

2019年5月13日(月)、中島誠之助氏による特別講演会「古伊万里あれこれ」を実施いたしました。


○中島誠之助氏による特別講演会「古伊万里あれこれ」(14:05~15:15)
古美術鑑定家の中島誠之助氏を特別講師にお招きし、「古伊万里あれこれ」と題した特別講演会を開催しました。中島氏からは当館創設者 戸栗亨の代から50年来のご厚誼を賜っており、今回の講演会が実現いたしました。

まずは、世間一般に美術品として古伊万里の魅力が知られるようになるまでの歴史をお話いただきました。はじまりは明治時代、お雇外国人によって収集された大規模なコレクションの売立が行われ、その時に初めて、古伊万里というものが古美術業界の知るところとなったといいます。そのような流れを、中島氏にご持参いただいた、当時の貴重な売立目録とともにご紹介いただきました。

そして、昭和の中頃になって古美術愛好の文化が世間一般へ徐々に広まり、古伊万里、中でも”初期伊万里”ブームが起こります。当時、古美術店「骨董屋からくさ」を営まれていた中島氏も流行をいち早くキャッチして、仕入れに奔走されたそうです。当時の”初期伊万里”に活気づく古美術業界の様子を、ご自身の過去のエピソードなども交えて、軽快かつ、ユーモアたっぷりに話されるご様子が印象的でした。

また、そうした中での当館創設者 戸栗亨との出会いについてもお話しいただき、次第に話題は古美術収集の話へ。”一点一点買った時のエピソードがあるものが良いコレクション”であると、自分の感性をもって、個々の作品と向き合うことの大切さを強調されました。

講演後の会場は、熱気に包まれた様子でした。お客様からは「ユーモアに溢れて、豊かな知識から話される中島先生のお話は学ぶべき生き方がありました。」、「骨董に限らず、人生に大切なこともお教えくださり、深い気持ちで拝聴しました。」、「古伊万里の歴史から当時のエピソードまで、軽やかなテンポでお話しくださり、とてもわかりやすかった。」などのお声をお寄せいただきました。

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○自由観覧 (15:30~17:00)
貸し切りの館内で現在開催中の『佐賀・長崎のやきものめぐり』をご覧いただきました。

本講演会では、古伊万里の歴史や魅力についての新たな一面を伺うことができました。
ご講演くださった中島誠之助氏、ご来場くださった皆様に、厚く御礼申し上げます。

(学芸員 上田)
2019/05/09

ツツジが見頃を迎えています

皆様、こんにちは。
長かったゴールデン・ウィークが明け、賑やかだった街も落ち着きを取り戻してきました。
いかがお過ごしでしょうか。

さて、当館ではツツジが見頃を迎えております。
当館のツツジは葉も花も大ぶりな品種で、鮮やかな赤紫色の花が特徴です。

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ツツジは正面玄関を出て右手にございます。
ご来館の際は是非、生け垣へも目を向けて見てください。

(学芸員 上田)
2019/05/06

奥渋谷特集のテレビ番組

10連休も最終日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、ゴールデン・ウィーク明けの5月11日、『出没!アド街ック天国』で“奥渋谷”が特集されるそうです。
奥渋谷は、渋谷駅から少し離れて人混みもなく落ち着いた地域。
個性的で御洒落な雑貨店や飲食店が立ち並びます。

当館も、その奥渋谷の周縁にございます。
近くには松濤美術館やBunkamuraなどがあり、文化施設も充実。
様々なアートや食に触れながら、散策を楽しまれてはいかがでしょうか。

『出没!アド街ック天国 奥渋谷』
2019年5月11日(土)夜9時~
TV TOKYO
https://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/